Q&A

胎盤酵素と胎盤エキス(プラセンタ)はどう違うのですか?

まったく異なるものです。
プラセンタは美容を目的としたもので、既に市販されています。胎盤酵素はまだ薬にはなっていません。
胎盤から自然に出るこの酵素は正常なお産にとって大切なものです。
早産を予防したり、お産のときに起こる危険な高血圧を防ぐ作用をもつ薬としての開発が期待されています。

実際、胎盤酵素が正常に産生され、妊娠期間に連れて次第に増加していきます。
早産や妊娠高血圧の場合は胎盤酵素は不足している状態がみられます。(ホームページの女性ホルモン療法をご参照ください)

私はお産のときマグネシウムを投与されましたが、今後子供に障害が出る恐れはないのでしょうか?

マグネシウムを投与されていなければお母さんに生命の危険があったか、胎児の生命に危険があった可能性があります。
絶対安全の薬はどこにもありません。効果が副作用の危険性を上まわると判断された時に薬は投与されるものなのです。

現在のところ、残念ながら、マグネシウムを使わなくても何らかの理由で障害がでる場合や、マグネシウムを使っても障害はまったく無い場合も多くあります。
ですから、安全で効果のある新しい薬を常に開発していかなければならないのです。
なおマグネシウムの使い方は「産婦人科診療ガイドライン産科編2011」に書かれています。

私はお産の時もし早産になりかけたらホルモン療法にしたいのですがどこで治療は受けられますか?

残念ながら、現在ホルモン治療を実施している施設はほとんどありません。
しかし我々NPOはこの治療法の普及を目指して活動しています。
ただし、このホルモン治療法も万能ではありません。更に優れた治療法が胎盤酵素製剤と考えられます。しかし、まだ薬としては開発されていません。早く臨床で使えるように我々NPOは活動を続けます。

ダイヤビル・レディーズクリニックではいつでも相談を受け付けています。(ホームページの女性ホルモン療法をご参照ください)

早産の時に使われる薬で危険なものはありますか?

すべて薬は使い方を間違えると危険です。また副作用のない薬は存在しないとも言えます。
副作用を上回った治療効果が期待される場合だけに投与されなければなりません。そうでないと病気による危険性が大きくなるからです。

早産では母親だけでなく胎児にも危険性が及びます。そのため副作用があっても使う場合がほとんどです。
そして薬が効かない時や副作用が余りに大きくなりすぎるようなときには、帝王切開で低体重未熟児でも分娩させるのです。

NPOで提唱するホルモン療法は他の薬(マグネシウムやベータ刺激薬)に比べてはるかに副作用は少なく効果は高いと考えています。そのような症例もあります。ただし完璧なものではありません。(ホームページの女性ホルモン療法をご参照ください)

子供は切迫早産で低体重児で生まれましたが原因は何ですか?

早産の原因は、母親が受けたストレス、感染症、遺伝素因、高齢など多くの要因が考えられますが、複雑なので1つの原因で説明することは困難です。
いずれにしても、母親と胎児の双方が回復し、健康状態を保てるように治療しなければなりません。
妊娠中は栄養と適度な運動、そして何よりもストレスを受けないことがたいへん重要であることがわかっています。
また該当する素因があると思われる場合には専門医に相談することを薦めます。

なぜホルモン療法は日本で普及していないのですか?

日本では、ホルモン剤に対する悪いイメージがあります。
がんのリスク、環境ホルモン、など聴かれたことがあると思いますが、現在、医療で使用するホルモン薬は安全性がよくわかっており、その使い方も診療ガイドラインに示されているように確立しています。

新しい薬は昔のように不純物がなく、人体にある自然なホルモンに極めて近いものとなっています。
ホルモン療法が現在のところ良い治療法であることは間違いありません。

安全な女性ホルモン薬はすでに市販されていますが、それが胎盤酵素を増やす作用があることはあまり知られていません。
しかしその作用はすでに名古屋大学産婦人科名誉教授(ダイヤビルレディーズクリニック院長)水谷の基礎研究で解明されており、実際に臨床でも使用されその効果と安全性は証明されています。(ホームページの女性ホルモン療法をご参照ください)

ホルモン療法の副作用は何ですか?

クスリ(薬)を逆に読むとリスクになる、といわれるように間違った使い方をすると副作用が効果より大きくなってしまいます。
抗がん剤はがん細胞を壊す効果があるので普通の細胞への副作用があります。
ホルモン薬を使う時はとくに投与する量(用量)に注意します。わずかな量で効くからです。癌を患っている婦人はとくに注意します。
そうでない場合でも、注射剤による痛みや腫れが起る場合があります。

名古屋大学産婦人科名誉教授(ダイヤビルレディーズクリニック院長)水谷が開発したホルモン療法では、妊娠期間に連動して必要最小用量を使いながら増量していきます。
この方法で使用する量は、全体では少なく、しかも短期間ですから、一般によく懸念されるホルモンの副作用(がんや血栓症など)のリスクは小さいものと考えられます。

ホルモン療法で生まれた子供は障害のリスクは少ないのでしょうか?

米国では、昨年2月、あるホルモン薬が早産の予防に使うことが許可されました。
このホルモン薬は日本でも販売されている、カプロン酸プロゲステロン製剤です。
その安全性と効果が臨床試験で証明されたからです。
そして、米国で使われていたテルブタリン(ベータ刺激薬の一種)という薬は長期に使うと副作用が強いため使用警告が出されました。

カプロン酸プロゲステロン製剤を使った場合と、何も薬を使わない場合を比べて生まれた子供に万一リスクがあるかどうか調査が続いています。
その中間報告では差はなくいずれも順調な発育であると発表されています。(米国食品医薬品局)
なお、新生児の障害リスクは遺伝素因や極低体重などでは一般にみられ、これは薬とはまったく別のものです。
とくに遺伝素因がある場合はたとえ安全な治療を行ってもリスクがなくなることはありません。

胎盤酵素とホルモン療法の関係を教えてください。

一言でいうと、ホルモン療法に含まれる黄体ホルモン(これも体内にある自然なホルモンです)が胎盤を刺激して胎盤酵素を出すように促し、胎盤酵素(胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ、P-LAP)は陣痛を起こす物質(オキシトシン)を分解して早産を防ぎます。
このほか血圧を上げる物質(アンギオテンシン)も分解して妊娠高血圧を防ぐ胎盤酵素(APA)も胎盤にあります。

名古屋大学産婦人科名誉教授(ダイヤビルレディーズクリニック院長)水谷は多くの研究論文を発表されていますがその中で、黄体ホルモンを投与すると胎盤酵素を作る遺伝子(RNA)が増加することを発見されています。
インスリンの作用で血中の糖は、脂肪や筋肉の細胞内への取り込まれますが、この時インスリン制御アミノペプチダーゼ(IRAP)がこのインスリンの作用には欠かせない酵素であることが、1995年に米国の研究者らが発見しました。

我々がP-LAPの遺伝子を明らかにした時と同時のことでしたが、P-LAPとIRAPは同じ酵素であることが明らかになったわけです。このようにしてみると、胎盤酵素やそれに関連する酵素は身体のあらゆる生理に重要なわけですね。

胎盤酵素の薬はいつごろ開発されるのですか?

通新しい薬を開発するのには相当な時間と費用がかかります。例えば10年で100億円といわれるように。
ですから早産のように使われる頻度が少なく、つまり薬は多くは売れない、営利目的の企業では開発は難しい場合があります。
特に産科の薬の開発は妊婦さんの安全性と胎児の安全性との2つを十分考慮して進めなければなりません。

NPOでは当面使用できるホルモン療法を推進しながら、新薬の開発ができるような環境を模索しています。

胎盤酵素薬が使われだすと早産はなくなるでしょうか?

胎盤酵素薬の効果と安全性は研究段階でかなり判っています。しかしより大きな規模で試験をおこなってその効果と安全性-妊婦さんと胎児の双方です-を確認しなければなりません。
その時、どれだけ早産を予防することができるか予測できるようになるでしょう。

早産・極低体重で生まれると障害のリスクがあると聞きましたが具体的にはどのようなリスクなのでしょうか?

昔イギリスのバーカー博士という医学者が超低体重で生まれた児の発育過程を調べました。
その結果、生活習慣病に罹る率が正常出生体重児に比べて高いことを報告しました。その後、精神神経の発達についても遅れをとることも判明しました。
さらに、視覚や聴覚の障害、循環器の障害、なども懸念されています。胎児がまだ身体の発達途中で生まれるわけですから当然といえばそのとおりです。早産は予防しなければならないのです。

重要なことは何キログラムで生まれたかというよりも何週間お腹の中にいるかという(在胎期間)時間が極めて重要なのです。
仮に低体重で生まれても必要なケアや治療を続けることで順調に発育し、普通に生活ができるようにすることは現代の医学では不可能ではありません。あきらめないことが重要です。
この世に生を得た子供に対しては誰もが応援しないといけないですね。

自閉症は薬の副作用と関係するのでしょうか?

自閉症は青少年自殺の原因のひとつといわれています。
もちろんこれだけが原因とは考えられず、様々な環境の影響、家庭環境、仕事や対人関係、病気などとても複雑です。

私たちNPOはこのような多くの原因を調べるのではなく、人が胎児環境、つまりお母さんのお腹の中にいる間に何らかの影響を受け、その次に、産まれてからの環境の影響でさらに自閉症のリスクを高めているのかどうかに注目しています。
ご承知のように、胎児は人の進化の過程をたった9ヶ月と少しの間で再現します。このすさまじい発育スピードのなかで受ける影響は大きいと考えられます。

具体的に言いますと、胎盤を通過する薬は直接、発達中の胎児に作用します。
例えば神経系の薬、ベータ受容体作動薬などは胎児の脳細胞の神経受容体の正常なバランスを変えてしまいます。これは動物実験で明らかにされています。わずか1日投与されても胎児にとってはおそらく何十年という暴露量になるのでしょうか。

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