凍結融解胚移植について
凍結胚の保管管理について
おあずかりしている受精卵の凍結保管期間は、導入(開始)から1年間です。
1年を超えて胚の管理延長を行う場合は、以下のような流れになります。
凍結胚管理の流れ
胚凍結導入から移植まで
1年以内の場合
出産後、おあずかりしている凍結胚を移植するには、受診日を電話でご相談ください。
自然分娩の場合は最速でお子様が7ヶ月を迎えてから、帝王切開の場合は1歳となってから可能です。
必ずその時期にというわけではなく、復職やファミリープランに合わせ、
凍結胚の管理を延長して、移植時期を相談の上設定することが可能です。
また、産直後で胚移植まで待機する期間も保険で胚の延長管理が最大で3年間可能です。
胚凍結導入から移植まで
1年以上経過の場合
12か月毎におあずかりしている凍結胚の確認と保存管理を継続して行う場合は、
お二人で受診の上、治療計画の作成が必要です(保険診療)。
妊娠していない状態での胚の延長凍結管理は最大3年です(保険診療)。
妊娠中に胚凍結導入から
1年経過の場合
妊娠期間中に凍結管理期間(12ヶ月)を経過する場合、
凍結胚の管理の延長を行う場合は自費となります。
融解胚移植周期 について
おあずかりしている凍結胚を
融解して移植する場合について
融解胚移植にむけて、
子宮内膜を厚くする方法は2つあります。
自然排卵周期
自然に排卵が起こる周期に合わせて胚移植を行います。
排卵をおこさせるHCG注射を併用することもあります。
- 利 点
- ホルモン剤を使わないので、自然の妊娠に極めて近い。
- 考慮すべき点
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排卵を確認するため頻回の来院が必要になるので、月経不順の方では難しい。
胚移植の日程の調整が不可能。排卵検査がわからない場合や移植日が診察日と合わない場合、移植キャンセルになる可能性あり。
自然排卵周期(28〜30日周期の場合)
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超音波検査月経2〜5日目
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超音波検査月経10〜13日目排卵検査薬
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超音波検査
採血検査排卵検査陽性2日後 -
胚移植採血1〜4日後
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妊娠判定移植12〜14日後
ホルモン補充周期
排卵はおこさせずに、最初に卵胞ホルモンを使用して内膜を厚くし、
移植予定日に合わせて黄体ホルモンを調整して使用します。
- 利 点
- 日にちの調節が容易。胚移植決定までの来院日数も1,2回で済む。
- 考慮すべき点
- 毎日ホルモン剤を使用する必要がある。
(妊娠成立後も8~9週まで)
ホルモン補充周期
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超音波検査月経2〜5日目服薬(妊娠8週ころまで)
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超音波検査
採血検査投薬開始約12日目 -
胚移植黄体補充開始
3〜6日後 -
妊娠判定移植12〜14日後